北乃きいについて深くしりましょう!
ボクは今、歴史に立ち会っている。
その瞬間、ボクはそう思った。
「ライフ」に主演した北乃きいを観て、一人の女優「北乃きい」が誕生した瞬間に立ち会っている、そう感じたんだ。決して、簡単な役じゃない。「いじめ」という、学校のみならず、会社でも、町内でも、日本社会のいたるところで蔓延するこの厄介なテーマは、とても扱いづらいテーマだ。リアリティーがなくては観ている視聴者は引き込まれないし、かといってリアルすぎるのも困る。視聴者がドラマに求めているのは、ドキュメントではなく、あくまでもエンターテイメントであるのだから。かなりの場数を踏んだ女優でもてこずるであろう難役を、北乃きいは見事に演じきった。もちろん、完璧で、不満が一つもない、というわけではない。しかし、それを遥かに凌駕する感動を与えてくれた、ただそれだけのことだ。
あとで振り返って、幸せに浸ろう。
ボクたちは、北乃きいが女優になる瞬間に立ち会ったんだ、と。